お知らせ
2020年03月02日|畳の歴史
縄文時代
遺跡発掘調査で、竪穴住居に稲わらが敷きつめられていた形跡が発見されている。
弥生時代
ワラをコモ・ムシロ・ツカナミなどに加工していた。
弥生時代からい草が使われ始め、敷物としてではなく銅鏡や遺体などを包む梱包材として
利用されることが多かった。
古墳・飛鳥時代
高床式住居で敷物・ムシロ・̪シトネが使用されていた。
奈良時代
現存する最古の畳は奈良東大寺の正倉院にある御床畳(聖武天皇が使ったとされる)である。
マコモで編んだ筵(ムシロ)を6重にしてい草で編んだコモをかぶせ、綿の畳ヘリが
付けられていた。その畳を木製の台の上に乗せて寝床として使われていた。
平安時代
畳は権力の象徴とされ、身分によって畳の厚みや畳ヘリを規定していた。
板の間に座具や寝具として使われており、皇族や貴族しか利用出来なかった。
鎌倉時代~室町時代
畳を部屋に敷きつめる使い方になってきた。
この時代の畳職人は「畳刺し」「畳差」と呼ばれていた。
安土・桃山時代
千利休によって茶道が一般に広がり、町人の家にも畳が使われるようになる。
江戸時代
書院造りが一般町屋まで普及していき、畳が一般庶民にも使われるようになり
畳の需要が増加した。江戸や大阪では畳屋と呼ばれる畳職人が増えた。
明治時代
文明開化で西洋化が進み畳にじゅうたんを敷いたり、畳の上に椅子が置かれるようになった。
畳の床を作る機械が出始めた。
昭和時代
高度経済成長にはいり新築が増え、畳も多くあった。畳機械を使う畳屋さんが多くなり
畳の生産性が上がった。
平成時代~現在
バブルが崩壊し景気が悪くなったため新築物件が急激に減少した。和室から洋間へのリフォームが
増え畳が減ってきていた。しかし、カラーが豊富でオシャレな和紙畳・ヘリなし畳・ペット用の
ワンにゃん畳・フローリング用置き畳など機能性の高い畳が開発され、畳は古いというイメージが
一新されて若い世代の人にも受け入れられつつあり、畳の需要がでてきている。
またい草畳表の効能の良さや、畳の良さが見直されてきている。
大阪の今中畳店